-
スズキ目
-
スズキ亜目
-
テンジクダイ科
-
テンジクダイ属
クロホシイシモチ
Apogon notatus
- 他の呼び名:
- キンギョ、
- ブラックスポットカージナルフィッシュ、
- ブラックスポットカーディナルフィッシュ、
- BLACKSPOT CARDINAL FISH、
- 金魚、
- 黒星石持、
- くろほしいしもち
クロホシイシモチの生態、特徴
その魚ホントにネンブツダイ?
クロホシイシモチはよくネンブツダイと間違えられるが、同属だが違う種である。
同じようなピンクの体色をしているがよく見ると違うのがわかる。
名前の由来である、黒星は尾ビレの付け根の黒い点ではなく頭部の黒点のこと。
尻尾の付け根の点はネンブツダイなどにもにもあるのでこれを目印にしないように!
目を横切る一対の黒縦帯はネンブツダイと同じだが、目の上部を走るもう一対のライン(通称眉毛ライン)は目の後方上部が黒点になっている。
下顎先端が黒い。
画像を見れば一目瞭然だが実際現場だとなれないと間違うかもしれない…
クロホシイシモチとネンブツダイの違い。
クロホシイシモチ→目を横切る一対の黒いラインは下顎先端から。
目の上の眉毛ラインは目の後方上部が黒点。
ネンブツダイ →目を横切る一対の黒いラインは上顎先端から。
目の上の眉毛ラインは第2背ビレの方まで走る。
本州中部以南、台湾、フィリピン。
普段群れをなしているが産卵期はペアになり群れを離れる。
産卵はオスの口の中のマウスブリーダー。
この〜イシモチというテンジクダイ属の魚種は世界で207種。
一般的に通称「イシモチ」と言っている魚は、釣りの対象魚やスーパーなどで食用として普通に売られているニベ科のシログチ属のシログチまたはニベ属のニベの幼魚のことをいうが、本家イシモチはこっちのテンジクダイの仲間の方。
メスが産んだ卵をオスがそのまま口に入れる。
そのまま10日間何も食べない。
口内保育。
クロホシイシモチの釣り方、採り方
クロホシイシモチは特に狙って釣る人はいないだろう。
釣りごたえがなくそろそろエサ替えかなと思ってあげてみると付いていたりする。
ようするに外道である。
しかも誰もクロホシイシモチと言わないでネンブツダイという。
というか98%の人がネンブツダイと思っている。
ただダイバーはちゃんと区別しているようである。
先日ネンブツダイを狙ったが全く釣れずにクロホシイシモチばかり数10匹…
でも、まわりの釣り人に何が釣れたか訊きまわったが皆ネンブツダイと答える。
やはりこの魚ネンブツダイと思われているようである。
まぁ〜イシモチって噛みそうで言いにくいからネンブツダイでいっか?!…
クロホシイシモチの飼い方
ついにいい感じのクロホシイシモチを2匹手に入れた。
早速餌付けにも成功した。
釣った際の頬のキズやアゴの下側がビラビラになっていたのも完治。
昼間でも釣れる魚だがやはり夜行性が強いのだろうかライブロックの隙間からなかなか姿を見せない。
と思っていたが警戒していたのだろう、なれたらずっと見えるところにいる。
1,2カ月もすると人影が見えないと水槽前面の広い所にいるようになるが水槽の前を人が通ると端の定位置に行ってしまう。
やはり警戒心は比較的強いようである。
2013年12月の時点で飼育1年4か月経過した。
非常に飼育向きの魚種。
擦れで傷つきやすいが治りは早く特に傷が原因で病気につながるようなことはない。
飼育1年経過したころからなんとなく慣れてきたようである。
2匹飼っているのだがどうもペアのようである。
しかもオスらしき方は婚姻色なのだろうか少し黒い部分が増えている。
どこが黒くなったかというと第一背ビレの前半部、第二背ビレの付け根、尾ビレの付け根。
あとは通常の顔の黒い部分が全てがハッキリ黒くなっている。
普段のエサは下の3種類、参考に!
ひかりクレストのミニキャット、
メガバイト レッド M、
メガバイト グリーン M、
の3種を与えている。
出るとなぜかホンソメワケベラに追い回される…
水槽内で産卵でもしてくれれば面白い。
クロホシイシモチの食べ方
クロホシイシモチの食べ方は刺身かな。
意外にも食味はよしとされている。
他にも色々食べ方で食べられる。
ただ小さい魚なので1匹づづさばくのが大変。
それであまり食べられないのかも…
2006.10 17時頃。
クロホシイシモチ、神奈川県の堤防、アオイソメにて。
時間がたってしまったので、全体的に黒っぽくなりウロコも剥がれ落ちてしまっている。
目上部後方の黒点と下顎先端が黒いのがわかる。
2012.10
飼育後2か月経過のクロホシイシモチ。
いつも2匹仲良く定位置。
ちょっとカクレクマノミと場所がかぶるがいざこざはないようだ。
拡大するとよくわかるが個体差で2匹の頭部の黒い線の長さが違う。
いつも暗めのところにいるので強制的に明るくしないとうまく写真が写らない。
眼の上の後部にある黒丸が特徴。
投稿者 管理人
クロホシイシモチ 飼育開始から4か月まで
採取してきたクロホシイシモチ2匹。 飼育開始から4か月。 ゲストはカクレクマノミ、カワハギ、サザナミハゼ。
2013.06
飼育後10ヶ月が経過したクロホシイシモチ2匹。
尾ビレがボロボロになっているのがわかる。
クロホシイシモチはすれに非常に弱いが治りも非常に早い。
うまくバランスがとれているのだろう。
大体の傷は1週間もしないうちに治る、大した傷ではない場合翌日には傷がなくなっている。
恐るべき治癒力。
2013.08
飼育後1年が経過したクロホシイシモチ2匹。
水温を0.5℃下げたところ産卵するような仕草をしだした。
オスがかなりメスにアタックしている。
婚姻色の特徴は頭部の黒い線が濃くなり、第一背ビレの前部、第二背ビレと尻ビレの付け根が黒くなった。
おそらくこれがクロホシイシモチの婚姻色だろう。
投稿者 管理人
クロホシイシモチ飼育1年から1年3ヶ月までの期間
クロホシイシモチの飼育。 飼育1年後から3か月間。 ペアのクロホシイシモチか? オスは頭部のまゆ毛ラインが濃く、第一背ビレ前部と第2背ビレ、尻ビレの付け根が黒い。 ゲストはカクレクマノミ、ホンソメワケベラ、ヤドカリ。
投稿者 管理人
2015.09
飼育後約1年1ヶ月で1匹没。
※ クロホシイシモチに詳しいページリンク募集中!