ナマズ目

ゴンズイ科

ゴンズイ属

ゴンズイ

Plotosus japonicus

他の呼び名：
旧：Plotosus lineatus、
ごんずい

ゴンズイの生態、特徴

まず初めにゴンズイ(Plotosus japonicus)は新種である。

新種と言っても昔から普通に見られる種類。

ではなぜに新種かというと、普段見掛けていたゴンズイ(Plotosus lineatus)は実は2種類含まれていたということ。

2008年に一方が南寄りに生息するミナミゴンズイ(Plotosus lineatus)となり関東などで見かけるゴンズイを新種ゴンズイ(Plotosus japonicus)とした。

両者に外見上で判断できるものがないことが、今まで混在していてもわからなかった原因なのだろうが、生息域に違いがあるので一般的にはそれで判断するようになる。

沖縄などでは両者は棲み分けしていてミナミゴンズイの方が汽水色が強く表れるようだ。

日本ではそれより北にいる方はゴンズイ。

なので関東などでみかけるのはゴンズイ(Plotosus japonicus)ということになる。

ミナミゴンズイの稚魚はこっちに流れて来ている可能性はあります。

ゴンズイは毒を持つ海の危険生物、海のナマズ。

体色は黒っぽく幼魚は黄色っぽい目立つ縦帯がある。

ナマズの仲間なのでヒゲがある。

上下2対づつで計8本ある。

毒は背ビレと胸ビレに計3本の棘があり毒腺を持っているのと、体表の粘液にもある。

死んでも消えない毒なのでお持ち帰りの際には気をつけること。

幼魚はゴンズイ玉と言って密集して泳ぐ。

主に夜行性で幼魚は昼間も活発に泳いでいるのが確認できる。

ゴンズイの釣り方、採り方

釣りでは特に狙って釣る人はいない。

外道として釣れてしまった場合は防波堤に放置しないで逃がしてあげましょう！

ゴンズイの飼い方

ゴンズイ入荷しました！

飼育は簡単でよくなれる。

目も鼻もあまりよくないようで近くにエサがあってもうまくとれないようである。

1日中泳ぎ回りヒゲに触れたものを食べるという行動をとる。

なれると他の魚につられ浮いている乾燥エサを食べるが、その際にも目ではなくヒゲに触れたものを食べる。

警戒心より好奇心のほうが高く、手を入れるつついてくる。

毒針で刺すような事もないし、もちろん他の魚を刺すような事もない。

採集の時も飼っている時もネットの扱いによる傷には要注意。

ショップに売っているのを見かけたことがる。

300円だったがあまり入荷はないだろう。

海産のナマズの飼育といえばゴンズイ以外にない。

半年間の飼育後元の海に元気に帰っていった。

半年間で5cmの子供も12cmになりものすごい食欲で水槽内を隈なく掃除してくれる。

あまりにも食べるので残飯の量では足りないらしく必然的にエサの量が増える。

というよりゴンズイ自体に餌をあげるのではなく他にあげたえさを横取りしてしまうため、横取りされた魚が満足するまであげていると必然的に餌の量が増えてしまう。(特に半年先輩のムラソイは臆病なのでいつもエサを摂られていた。)

飼育期間中1度も毒針を確認できなかった。

貝類、エビ、カニ、ヤドカリ、サンゴなど･･･小さいのもは最初に一回だけとりあえず口に入れてしまうがすぐに吐き出してしまう。

吐き出された者はビックリ！している様子だが特に傷つけられることもなく、学習して2度と口にすることもないのでその後は平和。

でも、これら口に入る大きさの甲殻類などを食べないとすると自然界ではどんな食性をしているのだろう。

基本肉食系。

ゴンズイがいなくなった水槽はすごく静かな様子。

わらわら泳いで皆さんにとってはウザい存在だったが、いなくなった今では下に沈んだエサがカニ、エビやヤドカリでは処理しきれないので残ってしまう。

なのでまた小さいサイズを採集できたら投入予定。

なんだか水槽の掃除屋の定番になりそう。

ただし、10cm前後の大きさになったら世代交代が理想、しかも1匹でもなく3匹でもなく2匹がベスト！

ゴンズイ = 毒魚というイメージだが(実際毒魚だが…)それだけではない、というより飼育しているとそのことを忘れてしまう。

手を入れても、他の魚にも攻撃はしない。

おそらく釣られた時や大型魚に捕食されそうになった時の最終的な手段なんだろう。

体表の粘液の毒はホントにあるのか？触っても平気だし…これもなにか死にかかわるような刺激がない限り出さないのかもしれない。

水槽内の掃除屋にオススメだが藻類は食べない。

ゴンズイの食べ方

おいしい魚のようなので色々料理してみるとよいだろう。

調理方法はよくわからないが、食べ方を考えるより飼育したほうが良い。

投稿者管理人

ゴンズイの画像。

横からの写真。

たしか防波堤…

エサだったような…

確か夜だった…

投稿者管理人

2007.08

神奈川県

網にて採取したもの。

ゴンズイの幼魚の画像。

3,4cmで縦帯は黄色くまとまってゴンズイ玉を形成。

次回は水槽で飼う予定。

投稿者管理人

2008.10

ゴンズイの幼魚の画像。

体長：5cm。

100匹以上のゴンズイ玉を網にて採取、うち2匹が網に入った。

興奮しなければ毒針を立てることもないので水槽内に手を入れても平気だろう。

他の魚にも影響ない。

飼育中だがベントス食なこともありエサに反応なし。

もうちょっと様子見。

ゴンズイの動画。

水槽内をきれいにしてくれるが他の魚にウザがられる存在。

ただし害はない。

投稿者管理人

2009.04

全く害のないどころか残飯などを食べてくれるのでお役立ち魚。

よくなつくのがあだとなり換水の際にホースに寄ってきて吸われた。

体側に付いたホースの跡が生々しい。

投稿者神奈川県みどりさん

2014.09

投稿者管理人

2016.06

神奈川県防波堤。

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